D-TaC 「君が代」の意味を知らせるビラ配布活動を再開。(2016.8.25)

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大阪市の中学校教員の松田さんが、「君が代」についての生徒の意識実態をまず調べようと、「聞き取りアンケート」への取り組みを同僚職員に呼びかけました。(以下、呼びかけ文とアンケート)




大阪市の中学校教員の松田さんが教委に職務命令の取り消しを求める意見書を提出!

市教委は、これにきちんと回答できるのか!!??

3月3日15:30~大阪市役所地下1階・第1共通会議室にて継続市民協議




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「君が代」不起立処分を理由にした再任用拒否はするな!!

D-TaC・大阪ネット、大阪市教委へ「要請書」

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抗議と、団体交渉申入書

2015年4月12日

大阪市教育委員会

教育委員長 大森 不二雄 様

                        なかまユニオン・大阪市学校教職員支部

支部長 笠松 正俊

 

前略。2015(H27)年3月27日付の教育長から各校園長宛の通知文書(教委校(全)第81号)「入学式における国旗掲揚・国歌斉唱について」の中に次の一文が記載されている。

「平成27年3月12日に行われた中学校の卒業式において、一部の教員が国歌斉唱時に起立しないという条例の規定にそぐわない不適切な事態が発生した。」

本組合の組合員の、A中学校Bさんは、卒業式の国歌斉唱時に起立せず、校長の職務命令で、市教委からの事情聴取を受けた。現時点で人事監察委員会の開催状況は不明で、教育委員会会議を経た結論(処分か否か)は、教育委員会として未決定です。

Bさんは事情聴取が弁明の場でもあることを事前に確認の上でそれに応じ、その以前と以後も含めて現在まで、卒業式に向けた「起立・斉唱」の市教委通知と、校長の職務命令そのものが違法であり、自分の不起立の行為には教育公務員としての違法性は全くないと、市教委に「上申書」を出して訴え、処分は出さないように争っている。

教育委員会会議の議決が未決定の現時点で、自らの行為の「違法性はない!」と訴えているBさんの不起立を、3月27日付「通知」という公文書上で、「不適切な事態」と一方的に断定して記載することは、市教委(教育長)によるBさんへのパワーハラスメント行為であり、組合は抗議します。

その上で組合は以下の2点を要求し、「労働安全衛生法」遵守義務にかかわる勤務労働条件事項として、団体交渉を申し入れ、4月14日(火)中の回答・連絡を求めます。

 

  1. 3月27日付「通知」文から上記の部分を削除修正し、各校園長に通知すること。

   2.  Bさんに謝罪すること。

 

                                                                                                          以上


同僚のみなさん、見守って下さってありがとうございます

「君が代」不起立処分をめぐって

「調教教育」「パワハラ条例」「橋下・維新の教育支配」

を問い続けます!注目・ご支援ください! 

2015330日 ●●●●

 312日卒業式での私の「君が代」不起立にかかわって、316日に事情聴取があり、今、処分の過程にあります。市教委教務部教職員人事担当服務監察グループが所管課ですが、処分決定にいたる日程は教えてくれません。人事監察委員会教職員分限懲戒部会の意見を聞き、教育委員会会議で決定するという流れです。私の罪状は、大阪市国旗国歌条例に基づく職務命令違反であり、処分内容は、大阪市職員基本条例によって決定されます。

 

 この2つの条例は、橋下氏が府知事の時代、維新の会をつくってから、「君が代」不起立のような教員は生徒の前に立たせないとして、数を背景に強引に成立させたものです。20116月に大阪府議会で国旗国歌条例=起立強制条例をつくってから、8月に教育基本条例・職員基本条例を提案、11月の選挙で、大阪市長に転身してから、20122月に大阪市でも国旗国歌条例を制定、3月の府議会に続いて、5月には大阪市議会でも職員基本条例を成立させました。大阪市の職員基本条例は大阪府の職員基本条例に比べても重罰主義であり、力で持って思想改造させるという考えに貫かれているひどいパワハラ条例です。同一職務命令3回で免職と言う有名な規定はもちろん、職務命令違反は「減給または戒告」で、恣意的に減給にもでき、また、それ以上の懲戒=停職にもできる規定になっています。【大阪府の条例は、「(職務命令違反の)標準的な懲戒処分は戒告とする」となっています】大阪市職員基本条例では、更に、職務命令違反を繰り返させない措置として、研修を規定し、「職務命令違反を繰り返す職員に対する第1項の研修は、当該職員に職務上の命令に違反することに対する意識の改善があると認められるまでの間、第142項の職場外での研修として、実施しなければならない」(第43条第4項)としています。すなわち、思想改造するまで、生徒の前に立たせないと言っているのです。

 

 橋下・維新の会は、このようなパワハラ条例をつくっておいて、「ルール」だから従えと脅しました。それでも「天皇制賛美の『君が代』を起立斉唱し、生徒に『しっかり歌いましょう』と呼びかけることはできない」と意思表示する人に対しては、「たいへんなことになるぞ」「生徒に迷惑が及ぶぞ」と脅し、橋下・維新の教育支配に加担することを「生徒のため」と理屈づけし、職場の同僚にまで、その非難に加わるように圧力をかけました。3年前の中学校卒業式の「君が代」不起立者に対するすさまじいパワハラ攻撃とその後の起立斉唱すると明言しない者を卒業式に出させないなどの人権侵害横行を、私は悔しい思いをしながら見ていました。

 

 私が、今度、その当事者になった時、同僚のみなさんが、不起立に対する圧力をかける側に回らず、見守って下さったことに感謝します。

 

私は、316日の事情聴取のとき、「命令・ルールは守るべき」という立場に立って尋問する教育委員会事務局職員に対して、「私が問われていると同時に、(あなたも含めて)みんな問われていると思っています。」と言いました。そして、ヨーロッパの各国からドイツ東部やポーランドにある収容所へとユダヤ人を移送する業務を統括していて1962年に死刑になったアドルフ・アイヒマンが、「思考停止し(当時はやるべき仕事として与えられていた)己の義務を淡々とこなすだけの小役人だった」ことを描いた映画のことにもふれました。私たち教職員は、ひどい圧力を受けていますが、そんな立場だからしかたないと合理化してしまえば、子どもたちにその矛盾を押しつけてしまう立場になってしまいます。

 

日本の教育現場は、すでに子どもたちを戦場に送り込む役割の一端をかなりの程度担わされているのではなかと思うことがあります。かつて、天皇が神とされた時代、日本を支配してきた人たちは、「臣民」に、天皇統治の永遠を願う「君が代」を歌わせることで、暗黒の建前社会をつくり、自分の子どもや愛する人が兵隊にとられることを決して望まない民衆を黙らせ、従わせて侵略戦争に突入していきました。今、また、かつて、「君が代」が「天皇陛下のお治めになる世の中が末永く続きますように」という意味とされていたことも伝えずに、一方的に歌うことを強制しています。この現状をつくり出しているのが、勝手に学習指導要領に国旗国歌条項を入れ、その規定を根拠に卒・入学式に『日の丸』『君が代』を位置づけて起立・斉唱を強制してきた歴代自民党政府であり、パワハラ条例をつくり、学校教育から戦前の負の歴史・歴史の反省を完全に消し去ろうとしている橋下・維新の会だと思うのです。

 

 私たちは、このようなひどい企みに屈してはいけないと思います。いろんな抵抗のあり方があります。大事なのは、どんなことでも自分ができることを見つけ、声を上げることだと思います。

 

 私は、自分の歩んできた歴史の中から、「君が代」不起立によって、「調教教育」「パワハラ条例」「橋下・維新の教育支配」を問うことが自分の役割だと思っています。今後も、状況を伝えていきたいと思います。是非、注目、ご支援ください。



2015330

大阪市教育委員会事務局教務部教職員人事担当様

大阪市立●●中学校長 ●●●●様

大阪市立●●中学校教諭 ●●●●

 

「顛末書」の目的・性格等についての質問

 

 私は、316日の事情聴取の場で、教育委員会事務局の担当者より、見本を示された上で、319日までに「顛末書」を提出するように指示されました。そのとき、「顛末書」は「形式はその通りに」「手書きで」「勤務時間外に」書くように言われました。私が、「それが要望というか、趣旨だということはわかりました。」と答えると「要望ではない。命令です。従っていただきますように。」と言われました。私は、317日に、316日に提出した上申書の内容に補足する形で、上申書(2)として学校長に提出しました。その項目は、「1.事実の経過」「2.職務命令に従えない理由」としました。

 

319日に学校長から、「顛末書」を提出しないことの確認とその理由の確認を求められました。私は、「『顛末書』は『学校に迷惑をかけた場合などに、その経過などの一部始終を報告し、謝罪するための文書』であるように思えるが、反省すべきことがあるとは思っておらず、『不起立』を『非違行為』とすることに対して異議を申し立てようとしているので、『顛末書』ではなく、上申書(2)として提出した」と説明しました。

 

 憲法31条は、「何人も、法律の定める手続きによらなければ、その生命若しくは自由を

奪われ、又はその他の刑罰を科せられない」と定めており、いわゆる成田新法事件に関する最高裁1992年(平成4年)7月1日大法廷判決は、「憲法31条の定める法定手続の保障は、直接には刑事手続に関するものであるが、行政手続については、それが刑事手続ではないとの理由のみで、そのすべてが当然に同条による保障の枠外にあると判断することはできない」としています。これは、職務命令違反にかかわる処分等の場合でも、定められた手続きによって公正に行われるべきものであると指摘しているものだと思います。私は、すでに、316日の事情聴取の場に「上申書」を提出し、「(大阪市の)『国旗国歌条例』『職員基本条例』というパワハラ条例こそ違憲・違法であり、それに基づく職務命令に従う義務はないと考えます。」との意見表明をしています。大阪市職員基本条例によれば、処分は、人事監察委員会の意見を聞いたうえで、教育委員会議において決定することになっています。当然、被処分対象者の申し立て内容は、人事監察委員会や教育委員会会議での判断において、きちんと踏まえられるべきです。そのような、審査の途上において、反省を一方的に迫る「顛末書」を強要することは、「上の地位や影響力に基づき、相手の人格や尊厳を侵害する言動を行うことにより、その人や周囲の人に身体的・精神的な苦痛を与え、その就業環境を悪化させること」(職場におけるパワー・ハラスメントの防止及び対応に関する指針―大阪府)に該当する行為といえるのではないかと思います。

 

 以上の経過と認識に立って、以下質問します。

 

1.大阪市職員基本条例第43条第2項には、「職務上の命令を受けた職員は、当該職務上

の命令が違法又は不当であると思料するに足る相当の理由がある場合は、相当の期間内

に当該職務上の命令を発した職員又はその上司に対し、意見を申し出ることができる。」

とあり、 第3項には、「前項の職務上の命令を発した職員又はその上司は、同項の規定

による申出に理由があると認める場合は、当該職務上の命令を取り消さなければならな

い。」とあります。私は、私が起立斉唱職務命令を義務づける「2015.1.23教育長通知」

に対して異議申し立てを行ったにもかかわらず、私の異議と質問に対してきちんとした

回答を行わないまま職務命令を出したことは、この大阪市職員基本条例第43条第2項・

3項に違反するのではないかと思っているのですが、そのような者に対しても、項目

2が「反省、今後の決意など」である「顛末書」の提出を求めるのですか。

 

2.懲戒処分決定にあたって、「顛末書」の提出を求めることには、法に定められた根拠が

あるのでしょうか。「顛末書」が規定された文書名とその内容を教えてください。

 

3.「顛末書」の目的を教えてください。

 

4.「顛末書」の提出は職務命令だったのでしょうか。勤務時間外の活動を職務命令にでき

るのでしょうか。                           

 

以上



大阪市立A中学校のB先生に対する

大阪市教委の「事情聴取」のひどい実態

 

大阪市立A中学校のB先生は2015312日(木)の卒業式において「君が代」斉唱時、不起立をしました。

 

これに対し、大阪市教委は316日(月)に「事情聴取」を行いました。しかし、この「事情聴取」は以下のような多くの問題を含んでいます。

 

 ① B先生は弁護士や仲間の立会を求めましたが、市教委は許さず、録音のみ許可しまし

た。なぜ弁護士や仲間の同席を許さないのか。「事情聴取」が秘密裏に行なわれている

としか言いようがありません。

 ② B先生は、市教委4+校長に取り囲まれてのものでした。これだけでもすでにB

  生に大きな圧力を加えています。「事情聴取」というよりは警察・検察の「取り調べ」

のようです。

 ③ また、「事情聴取」の内実は、大阪市条例(違憲の疑いが非常に大きい)を盾に、執

  拗にB先生の思想的屈服をせまるものでした。

 ④ さらに、「事情聴取」とは関係ない、4月の入学式や処分発表の影響などについても

  言及し、B先生に対し実質的な脅しをしています。

 ⑤ この「事情聴取」の記録を読めば、先日辞任した大阪府教育委員会の中原教育長の

「パワハラ報告書」にあったパワハラさえ連想します。

 ⑥ しかし、B先生はあくまで毅然として自分の信念を貫きました。これは憲法を守り、

「民主教育」や「民主主義社会」を守る、最前線での教員の闘いの一つだと思います。

 

現在、警察や検察の取り調べの<可視化>ということが問題になっていますが、今回の「事情聴取」はまさに、<可視化>されなければ権力は何をやっても構わないという代表的なケースでもあると思います。

 

 では、以下に「事情聴取」の録音を起こしたものを紹介しますが、記録はA412ぺージという長いものですので、その(抄:抜粋)を紹介します。文中、Cは教育委員会、MはB先生です。(・・・・・)は中略です。アンダーラインは筆者がつけました。(W)

 

 

 

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2015.3.16大阪市教委の事情聴取時のやりとり>

(ボイスレコーダーの記録からこちらでおこしたもの 一部省略)

 

田岡です。(教職員人事課服務監察グループ 係長)

中之下です。(人事課)

奥野です。(指導部)

原田です。(人事課 記録担当)

校長の●●です。

●●です。

・・・・・

田岡係長の方から

さっそくはじめます。今日は312日の卒業式の不起立に関して事実確認を行うためです。この行為は懲戒処分の対象となりうる行為であり、それを前提としての事情聴取、事実確認を行うものです。正直かつ正確にお答えください。この場は先生の弁明の場でもあります。そういうことも踏まえて始めます。

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

C:端的にお聞きしますが、条例で決まっているということでもあるにかかわらず、起立しなかったというのはどういう理由でしょうか。

M:読み上げさせていただきます。(読み上げる*)以上です。*「上申書」(1)のこと

C:国歌君が代について、先生がわたくし人として、どういうふうな考えをされているかについて、われわれどうこう言うものではありません。基本的に条例で起立斉唱すると定まっていて、公務員であり、教員である先生が従わないといけないという認識はおありではなかったのですか。

M:違憲・違法な条例であるならば、効力を発しない、それ自身が無効であるので、私自身としてはそういうふうに考えて、この職務命令に従う意味はないというふうに思っています。以上です。

C:違憲という判断はされましたか。

M:判断はされていません。私が思っています。

C:先生の認識ということですか。

M:はい。そうです。

C:違憲・違法となっていないものです。条例自身は。

M:わかっています。公務員であるということで、歴史的な判断を受ける場合もあるわけです。たとえば、この間映画にもなっていましたが、ガス室に送り込んで何万人も殺した人物が、「私は命令に従っただけだ」(と語った)。その時点の常識、その時点の判断でやったことが人類に対する犯罪とされることもあります。私は調教教育、教育を壊している、戦争に向かう、考える力を職務命令で奪っていると思うので、私の認識では違憲・違法な職務命令・条例であるので、従えない、という認識です。

C:あの、いわゆる国歌斉唱を職務命令するということが憲法違反ではないという判決が出ているということはご存知ですか

M:最高裁では間接的な制約である、という言葉でもって、公務員は従うべきだという判決ですが、しかし、そのなかでも累積して懲戒というやり方は思想良心に関わる問題でもあるのでよくないということで、行政の処分は取り消されています。私自身は儀礼的所作ではない、間接的制約ではない、直接的な制約であって、これを押し付けようとしたら、その人の本質的な子どもへの向かい方とかを否定し、今までの人生のあり方を否定するものですので、最高裁判決には納得していません。

C:最高裁判決はご存知ですね。

M:はい。

C:知ったうえで、納得がいかない、だから、ということですね。

C:条例なり最高裁の判決は重いと思いますけれども、当然先生は子どもを指導するときにルールを守るという指導に当たってはどういうふうにされていますか。ルールを守りなさいということで指導はしていないのですか。

M:それよりも、何が一番大事か、いろんなひとたちがちゃんとお互いに尊重し合って生きていく、そのために自分がどう誠実であるか、そういうことを基準にして中身で考えましょう。こういうふうに「ルールだから調教教育の一端を担え」というふうなところにして、自分の保身を子どもたちにぶつけるような、そんな卑劣なやり方をすべきでないと考えています。それを子どもに言ったわけではないですけれども。

M:道徳とか倫理観というものは、ルールとか言って、結局は権力者のパワハラをさらに下に転嫁して、差別の構造を再生産していくような立場に立つべきではない、と思っています。だから、いつもこういう場で「ルールを守らないんですか、どういう風に言ってるんですか」、そういういい方は卑劣だなあ、と思っています。

M:事実確認ということでは、よろしいですか。

C:先生の判断で、納得していないと。納得していないことについては守らなくていいと、

そういうことですか。

M:そうですね。私も裁判を受ける権利もありますから、ちゃんと条例とか今のあり方に自分の立場として処分を受けたとしたら、しかるべき権利を行使したいと思います。

M:条例で、そういうやつは許せないから現場から外して思想教育するんだという項目がありますが、これを本当に実施したら憲法違反はさらに明確になると思いますが、どうされるつもりなのかなあというところが気になるところです。再発を繰り返さないために、職員は現場を外して思想を改めるまで、研修するということが書いています。橋下パワハラ条例の真骨頂だと思います。これが本当に今の憲法下で許されるのかどうか、これを問いたいと思います。

C:それは具体的には何をおっしゃっているんですか?

M:職員基本条例の43条です。43条で三回同じ条例違反で免職じゃないですか。それは、そういう行為を繰り返させないための措置の中身として入れて、そして、研修をしなくちゃいけないと。要するに生徒の前に立たせない、という規定を入れているんですね。大阪府にはないです。市だけです。

M:ここに本当に本質があると思うんです。たとえば、教員であっても市民的権利については基本的には同じように保証されるものと思っているんです。そんなことは知るか、思想改造するんだ、という規定ですから。

・・・・・・・

・・・・・・・

C:いままで不起立があっても大きな問題はないとおっしゃっていますが、どんな事例がありますか

M:最近ではなくてもうちょっと前だったら、ほとんど立っていなかったりそもそも君が代斉唱自体がなかったりしました。

C:どのぐらい前ですか

M:自分自身は前の学校10年は行った時からありましたけど、その前の●●中学校では君が代がなかった。あったとしても座っている人がいたが、式全体としてはどうこういうことはなかった。

そもそも教育委員会の考え方としても、この問題に対して職務命令を出すことはなじまない、内容的にいろんな理解を深めていくことが大事だ、だから粘り強く指導するんだ、という立場であって。国旗国歌に関わっても、かつての戦争の歴史がある。それをわれわれの新たな努力の中で平和の歌として、旗として認めてもらえるよう考えていくべきだ。そういうふうな歴史は踏まえてやっていきましょうということで。そこに対するいろんな思いがあるとしても、そうだからと言って、たとえば起立しなかったとしても、すぐに処分したりどうこうというものではないので、だから職務命令はなじまないということで、それが教育委員会の立場だったはずです。

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

C:そのうえで、先生はどうされようと考えてたのかという私の最初の質問に戻るんですけど、生徒への指導というのは学校総体として、個人、先生がどうしていくかということではなくて、学校総体としてどう指導していくか、その中では国旗国歌についての考え方も当然育んでいかなければいけない。その中で先生が教職員として判断されて座られたということはどんなふうに子どもたちに影響がある、またはないとお考えですか、ということをお聞きしているわけです。

M:どれくらい見た子がいるかどうかもわかっていないんですけれども、直接にぼくに対してどうのこうのという話題が来たわけではないです。学校としても保護者・生徒からあれはどうしたんだとか、これはおかしいんじゃないかという問い合わせも少なくとも12日の時点では、そのあと地域の方に議員さんとか連合町会とかこちらから言って回っているので、そこのなかではいろんな意見もあったそうですけど、少なくとも12日中に現場の中でなんらのそういうことも返ってきてないので、それはわからないですけれども。でも仮に、あの先生がそういうふうな考え方なんだな、という現実ですよね。実際に座るとことまでいっていないけれども、歌までちゃんと歌っていますか、そこに抵抗感は持たずにこれはいい歌だ、と心から思って指導していますか、そういうつもりで歌っていますか、とひとりひとりに聞いたら、半数ぐらいは、歌っていない人もいる。こういうのが現実。そういう現実を子どもたちは知るべきです。その中で自分たちはどう考えていくかを考えるべきだ。というふうに私は思っています。

C:いまのお話の中で、特に子どもたちからの先生への指摘はない、指摘がないから影響はない。

M:わかりません。

C:わからない。影響を及ぼす、たとえばマイナスの影響を及ぼす…

M:マイナスの影響を及ぼすとは思いません。私が言っているのは、特にこの君が代の問題というのは歴史を背負い、あるいは政府が「決まっているから」とかあるいは「こういう歌詞だと理解して歌いましょう」とか呼びかけても、そうは思えない、いやだ、ぜったい反対だという人も何人もいます。現実にいる。そういう現実も含めて、しっかり子どもたちは考え、自分自身の考えを確立すべきである。そういうなかに、教師の一人として、そういうやつもおったということじゃないですか。

それ全部、かつてのように不敬罪だ、ちょっとでもそういうことをするやつは許されないんだという雰囲気を作り上げるために手を貸す、手を貸しなさいとあなたは言われているわけですよ。

C:いいえ、私は

M:そうじゃないですか。それが悪影響だということはそうじゃないですか。

C:影響があるかないかをお聞きしているわけですよ。

M:わからないと言ったんです。

C:悪い影響があるとは思わないと。

M:はい。私は、ここに書いてある通り、起立斉唱して大きな声で歌うことは、子どもたちにとって調教教育の一端を担う。それが悪影響だと。教育にとって悪影響だから私は従いませんでした、と主張しているんです。

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

C:混乱を招くのは不起立が原因ではなくて、公表をすることが混乱の原因ですと。だから不起立は混乱の原因ではないと、そういう趣旨のことをおっしゃっていましたね。

C:処分するならしたらいいじゃないか、という趣旨のこともおっしゃいましたか。

M:私としては、本来これはこうだからおかしいという考えを持っています。だからそう行動しましたが、それは認められているわけじゃない。認められているわけではないということは、それはそのままいったら処分になるだろうけれども、でも国民の権利として裁判とかは認められているわけですから、そこで争う。そうしない限り、そういうやつは学校に置けないという位置づけ方をされているわけですから、それはそこで争うしかないな、主張するしかない、と考えて異議申し立てをしました。

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C:入学式ではどういうふうにされるお考えですか。

M:この場は事実確認だと言われました。それと自分自身の言いたいことを言う弁明の場だということでした。事実は、座っていました。それはなぜしたかというと、職務命令のあり方とか、条例の在り方とかに対して自分自身の主観として、それに従うことはできないという評価、判断を持ってしました。それ以上のことを、たとえば来年どうするんですかということはこの場の事実確認という性質とどうかかわってくるんですか。なぜそういう質問をされるのかという趣旨を聞きたい。

C:要は、今回職務命令を違反した。今後も違反行為を続けようとされているのか、今回は反省をして、今後は違反行為をしないようにお考えなのか。

M:なぜそれを聞かれるかが分かりません。私はここに言った通りの考え方を持っています。この考え方を変えたということはありません。

C:仮に式場外の任務を与えられた、そういう場合には式場外の任務を全うされるのか、その役割を放棄して無理にでも会場内に行って、「しない」という行動をとられるのか。

M:そうは思っていませんけれども。自分は教員としてあるべきことはちゃんとやりながら、それでそういう場にあたったのでそれしかできませんでした。わざわざそういうことを、という気持ちは全然ないです。自分の位置からして、与えられた役割が、卒業式を成功させるためにやることはいろいろあるわけですから。

ただ最近の教育委員会のあり方として、本来子どもたちと関係をつないできて、当然式にも出るべきなのに、君が代の問題に対する態度、斉唱を明言しないからと言って、式から外す、そんなあり方は絶対におかしいということは言いました。

C:条例に従わないと最初から明言されているという場合、校長先生の立場からすると、学校を混乱なくしていかないといけない。最初から従わないという人を敢えて入れるんですか、という話も出てくると思うんですよ。そのあたりはどうお考えですか。今回は担任ということでしたが、そうではない場合に。

M:とにかく、自分としては、いまは君が代問題にかかわってひとりのひとがどういう心情か。その人がそうで、今の条例の形からすると、「自分は歌いません」と言って起立してたらどうなるのか。というのはちょっと興味があるところなんですけど。座ったからと言って、式全体がどうこうなるとは思わないですから、当然、そういう判断を持って、いろいろわずらわしいこともあるから、他のところで、とそういう人はそれでいいと思うんですけれども。わざわざ混乱を起こしたりというつもりはないです。

いろんな考え方があっても、その人が子どもたちにとっても意味がある存在であるということもあるので、そこ(起立しないという意思表示)だけをもって、というのはおかしいなと思います。

C:入学式が続いてまいりますわけで、仮に一年生の担任になった場合、どうされますか、というのはおうかがいしたい。それはやはり立ちません、ということになるんですか。

M:そんなことまで言うべきではないかもしれませんけれども、私の職務命令に対する思いは変わりません。

C:あらためてになりますけれども、職員基本条例に減給または戒告ということはよくご存じのことだと思いますが、懲戒処分に該当する非違行為であるということはご存知ですか。

M:非常に違憲・違法な条例であるという認識です。そこにそういう規定があるということは認識しています。

C:地方公務員法の32条は知ってはりますか。法令に従う義務です。これは条例より上の法律です。地方公務員として守るべき項目として32条がある。ここから、今回の条例であり、職務命令に従うべきである、ということはご存知ですね。

M:職務命令や条例自身が憲法に違反しているとなると、条例自身も変わるわけですよね。

C:今現時点では違法と判断された判決が出たとかいうことではないので、基本的には適法性が推定されます。

M:わかっていますけれども、私が争おうとしているのは、いまの在り方自体が違反していると思っています。

C:命じられていることに応じていないということは十分に認識されているということは間違いないですね。

M:そういうふうに行政を進めていることが国を誤らせますよ、私が問われていると同時に、みんな問われていると思っています。

C:その件で、管理職の方々も含めて、地域とか保護者とか、いろんなところに説明を求められたりとか、対応を余儀なくされていることについては先生はどういうふうにお考えですか。

M:まずそういう現状は教育委員会の対応がなかったら、日の丸君が代がない卒業式だったら何の問題もないわけで、そういう状況を作っておいて、こういうふうにしたのはあんたのせいだ、どういうふうに思うか、という構成で本来、思っていることを封じ込めて、パワハラ条例ですよ。パワハラ体質を端的に表しているものがいまの動きだなと思っています。

C:そう思っていらっしゃることを活動とか、反対運動をするとかいうのが一方であるとして、今の学校での業務が迷惑とか混乱とか、対応を余儀なくしないで別でやるとか、そういうやり方もあると思うんですけど、それはどう思いますか。そういうふうに考えておられる方もいるかもしれないですからね。内心では思っているけれども、個人の思いとしてこれは「おかしい」というやり方も。

M:今の在り方は教育を壊していると思うんです。それを自分の立場で問おうと思ったら、自分が実際に関わっている場所でそれを言うしかないなと。それで一番大事なことは何か。子どもたちが現実を知り、いろんなことに頭をめぐらし、選挙年齢を18歳に引き下げるとか言っていますけれども、今の学校教育の在り方で、

C:それを違う方法でとかね

M:できることはいろいろやりたいと思っています。けれどもこれがいちばんやるべきことかなと。ただ、この問題を問うということになった場合に、裁判になるとかなった場合に、私はこういうふうに思っています、これは広く訴えて闘うということですよ。こんな現実を許しているんですか、何が元凶ですか、広く訴えて、私は正当だと思っていますということを広く支持を集めて、裁判闘争に勝利する、それによって、この条例の在り方を変えたい、教育行政を変えて、ほんとに子どもたちのための教育に戻したい、というのが私の願いです。

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

C:あともうひとつは、今後何らかの形で処分があれば、広く訴えるということですか。そのときに、たとえばご自身の立場なり、●●中学校の名前が出ていくということについて、あなたご自身が学校に混乱を巻き起こしていくことにつながるという認識はお持ちですか。

M:どういうふうにやっていくかを考えているわけではないですから。

教育委員会の発表がどうなるのかな。こちらからわざわざ名前を出して、というつもりはないです。処分になったらどういうふうな形になるんですか。

C:それはわかりません。処分されたらすぐにという場合もありますし、月々取りまとめてという場合もありますし。

M:情報提供の在り方はどういう形ででるんですか。名前が出るかとか学校名が出るかとか。

C:学校名を出すとかは積極的には出すことはないですね。

C:結果的に先生の行動が学校なり地域なり保護者なり生徒なりに混乱を招く結果になっても仕方がないとお考えですか。

:混乱の意味が分かりません。

:やむないということでいいですか。

:混乱の中身が分かりません。たとえば、地域の中でもいろいろいらっしゃるから、応援して下さる方もいるかもしれないし、いやそんな考え方はおかしい、とおっしゃる方もいるかもしれません。そういうふうに論議が起こるということはあるかもしれません。でもそれを混乱というかどうか。これは今の教育の在り方を巡って一石を投じ、いまの在り方を変えなきゃいけない、と訴えていきたいと思っています。それを混乱というふうには思いません。

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

C:先生のお考えというのはお聞きしました。今回の職務命令違反について反省というのはどうですか。

M:そこに書いてある通りです。自分なりの考え方でやっています。

C:弁明というのはこちらでよろしいですか。

M:ルールも知りながらしかし自分としては従えないということを書かせてもらったつもりです。この資料についてはそういうところにもこういうことですということで上げてもらいたいなと思います。

C:先生のお気持ちはわかりました。今日の事情聴取を踏まえて顛末書を書いていただきたい。

M:これをたとえば上申書と書き直してもいいですか。

C:形式はその通りにお願いします。そのような形でお願いします。それはあくまでもサンプルですので。すべて手書きで便箋等に先生の手書きで書いていただいて。

M:経過はそこに書いているのでそれを写します。

C:顛末書を書いていただくのは校務ではありませんので、勤務外の時間に書いていただきますようにお願いします。

319日(木)までに学校長の方にお願いします。よろしいですか。

M:これが例えば、上申書**と書いて出したとしますね。それで受け取らないということはありますか。**その後B先生は、「上申書」(2)として提出。

C:再度申しますが今回の事情聴取を踏まえて、今回の経過などを顛末書として書いてください。

M:それが要望というか、趣旨だということはわかりました。

C:要望ではない。命令です。従っていただきますように。これで終わります。

 

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「調教教育」「パワハラ条例」は許せない!

卒業式「君が代」不起立の理由を知ってほしいです

大阪市立A中学校B

 

321日の朝日新聞の大阪市内版に「君が代で不起立 教諭の処分検討 大阪市教委」という私に関する記事が載りました。(読売新聞にも)

 

(朝日新聞より)

「大阪市教育委員会は20日、今月12日にあった市立中学校の卒業式で、男性教諭(59)が君が代斉唱の際に起立しなかったと発表した。教諭は、『自らの信じるところによった』という趣旨の説明をしているという。市教委は、市立学校の教職員に君が代の起立斉唱を義務づけた条例に反するとして、処分を検討する。

 市教委によると、起立斉唱条例が20122月に施行された後、同年3月の卒業式で教諭3人(市立中2人、市立小1人)が起立せず、戒告処分や文書訓告とされた。今回起立しなかった教諭はその中には含まれていない。」

 

 私は、記事の中に『自らの信じるところによった』と紹介されている、私が起立・斉唱職務命令に従えなかった理由を多くのみなさんに知ってほしいと思います。そのことを通じて、児童・生徒に対する率先垂範行為と位置づけられている「君が代」起立斉唱を処罰を持って強制する職務命令が、教育に荒廃をもたらしていることを訴えたいと思います。この強制によって、「君が代」斉唱を求められる児童・生徒に「君が代」の扱いや歌詞の意味の変遷すら説明せず、「君が代」を大きな声で歌うよう刷り込む「調教教育」が蔓延しているのです。また、この強権的権力的教育行政の背景に、憲法違反のパワハラ2条例(大阪市国旗国歌条例と大阪市職員基本条例)があることを訴えたいと思います。

 

 316日に処分のための事情聴取がありましたが、私は、聴取に当たった教育委員会職員に「弁明の機会」はどこで保障されるのかと問い、この場が弁明の場でもあることを確認し、「上申書(1)」を提出しました。また、提出を求められた顛末書にかえて「上申書(2)」を提出しました。今後、これら被処分対象者(私)の弁明文書が、処分審査・決定の場である人事監察委員会教職員分限懲戒部会の場や教育委員会会議の場に出されるべきだと要求していきたいと思います。

 

以下に、「上申書(2)」「上申書(1)」の順に貼り付けます。是非お読みください。

 

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2015317

大阪市教育委員会

大阪市立●●中学校

教諭  ●● ●●

 

上申書(2)

 

3月16日の事情聴取の場で、1.事実の経過2.反省、今後の決意などという項目の「顛末書」を書くように指示されました。しかし、3月16日の事情聴取の場が弁明の場でもあるということで、その場に上申書を出しています。その上申書と重なることも多いので、すでに提出した上申書の内容に補足する形で、上申書(2)として提出します。以後、3月16日に提出した上申書を上申書(1)とします。

 

1.事実の経過

 

上申書(1)でも書いているとおり、2月18日には口頭で、3月10日には文書によって、卒業式の国歌斉唱時、起立して斉唱するようにとの職務命令を学校長から受けましたが、私は、国歌斉唱時、着席し、歌いませんでした。その理由は上申書(1)に書いていますが、以下、もう少しくわしく述べたいと思います。

 

2.職務命令に従えない理由

 

1999年の国旗・国歌法で国歌とされた「君が代」は、明治以前は、目上の人の長寿を願う、おめでたいときにうたう歌、明治以降、国歌としての扱いをされるようになってからは、天皇統治の永遠を願う天皇制賛美の歌でした。1999年国旗・国歌法制定時の政府解釈は、「我が国の末永い繁栄と平和を祈念したもの」ということでした。このような経過のある「君が代」を国歌とするにあたっては当然反対も多く、制定時、「強制するものではない」というのが、政府の約束でした。

 

私は戦争を体験したわけではありませんが、体験談を聞く中で、天皇を現人神として絶対視した戦前戦中の社会が、人前で本音を言うことができない非人間的な建て前社会であり、再びこのような暗黒社会にしてはならないと強く思ってきました。また、そのような戦前・戦中の日本社会への認識をもつものにとって、それと固く結びついた「君が代」は決して歌えない歌であり、この歌を政府見解にそって歌うことのできるのは、戦前戦中の日本社会と侵略戦争に対する認識を転換したときだと思ってきました。すなわち、処分を背景に「君が代」起立斉唱を迫ることは、社会・歴史総体の認識の転換を迫る「思想・良心の自由」への攻撃であり、パワハラ行為だと感じています。

 

そして、更に憂慮するのは、職務命令による強制の教育への影響です。自分が処分されないためには、生徒に対して率先垂範して「君が代」を起立斉唱し、「しっかり歌おう」と呼びかけなければならないと教育長通知は脅しているわけです。これがもたらすものは、保身の蔓延であり、教育の荒廃です。子どもの権利条約のもっとも重要な規定が第12条意見表明権「締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する」だと言われています。

意見を表明する前提として、必要な情報を知ることができるというのは当然です。しかし、卒・入学式の国歌斉唱にかかわっては、児童・生徒に意見を言う機会がないことはもちろん、「君が代」がどんな歌なのか説明すらしない状況が広がっています。この目をおおうような教育荒廃こそ、処分を背景にした職務命令によって保身を奨励する権力的教育行政が生み出したものです。

 

そして、その職務命令の背景に、教職員に起立・斉唱を義務づける大阪市国旗国歌条例と同一職務命令違反3回で免職、悔いを改めない限り生徒の前に立たせず、現場から隔離して思想転向をはかる大阪市職員基本条例があります。橋下・維新の会が主導して成立させたこれら2条例は、明らかに憲法違反であり、パワハラ条例であると思います。職務命令は、違憲・違法な2条例を背景に出されたもので効力を有せず、従う義務はないと考えます。また、私は、子どもの権利条約違反の教育荒廃、「調教教育」の現実をかえ、児童・生徒に、自ら判断するために必要な情報を届けたいと考えています。そんな私が、児童・生徒に対して率先垂範行為と位置づけられ、まさに「調教」のための行為である「君が代」起立・斉唱職務命令に従うことはできませんでした。

 

教育には多様な側面があり、1人の教員にも多様な個性があります。「君が代」不起立・不斉唱の一点のみをもって教員を排除しようとする教育行政やパワハラ条例の異常さに危惧を感じています。教育委員会には教育の条理にたちもどった教育行政を期待します。

 

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2015316

 

大阪市立●●中学校長 ●●●●様

大阪市教育委員会委員長 大森不二雄様

 

上申書

 

大阪市立●●中学校教員 ●●●●

 

2015312日卒業式の「君が代」斉唱時の不起立についての事情聴取にあたって、事実、経過、及び私の主張について、以下、上申いたします。

 

1.卒業式当日の事実

2015312日●●中学校卒業式において、私の席は、3列の職員席の2列目、左から2番目の席で、教頭の後ろの席でした。開式後、司会の「起立」「一同礼」「国歌斉唱」のことばの後に着席し、「君が代」斉唱はしませんでした。「君が代」斉唱終了後起立し、校歌はいっしょに歌いました。その後、卒業証書授与時の担任クラス生徒の呼名をしました。卒業式は変わったことは何もなく無事終了し、その後の学級での卒業証書手渡し・最後の学級活動もいい雰囲気でできました。私の不起立を見た生徒や保護者がいるのかどうかわかりません。少なくとも卒業式当日(12日)中に、保護者・生徒からこの件で問い合わせ・抗議があった事実はありません。

 

2.経過と不起立の理由

<卒業式不起立に至るできごと>

129日(木) 教務部会 「『君が代』について子どもたちへの説明責任を果

たすべきだと思う」と発言

130日(金) 3年学年会 教務部会でしたのと同様の発言→考えよう

22日(月) 校長に「生徒への説明をすべき」と進言。

2限と5限 校長室(校長・教頭)

私から「資料:卒業式・入学式の国旗・国歌について」【資料

1】「寸劇:『指導』っていじめ?」【資料2】を渡す。

本年123日付で教育長通知が出ていることを知る。

校長「個人の立場はおいてルールに従うべき」「混乱が起こら

ないように」

2月5日(木)16:3517:05 校長室(校長・教頭)

22日に校長に渡した資料が市教委に届いていることを確認

後、「資料:卒業式・入学式の国旗・国歌について」を生徒配布

してもいいかどうか、見解を聞いてほしいと校長に要望。

校長からは、「混乱しないようにやりたいので協力を」

私「不起立そのものが混乱ではない。『君が代』についていろん

な思いをもつ人が参加し、祝える式であるべき。」「自分の職務

を全うし、不起立を理由に処分されたら、教育破壊の国旗国歌

条例や処分行政を憲法違反として異議申し立てをしたい。」

その後、「混乱」をめぐってやりとり。

216日(月)始業前に校長に「2015.1.23大阪市教育長通知(別紙)につい

て学校長への質問」【資料3】(組合への情報提供で得た通知【資

4】を添付)を渡し、全教職員へ机上配布。(全職員に対して

は、資料1、資料2も)

20:4521:15 校長室(校長・教頭)

校長「生徒への説明等は●●中学校の教育課程の問題。歴史を

つたえ、その上で国旗国歌を尊重する気持ちを育てたい。」

この後、「混乱」の理解をめぐってやりとり。

       教頭「何がおこるかわからない状況になることも混乱」

       校長「不起立によって嫌な思いをする人を出したくない」

       私「いろんなことを思う人がいること自身が混乱ではない。式

の枠を前提にし、その式に合わせることが子どものためとする

論理は、思想・良心の自由を押さえつけるために使われており、

認められない」

217日(火)16:0018:00 職員会議

       私「学校長への質問書を昨日配らせてもらっているが、改めて

質問する。」(3点について質問した質問書内容の読み上げ)

校長「18:00を回ったので、場を改めて回答する。」

218日(水)8:308:40 職員朝礼

       校長「教育長から『卒業式及び入学式における国旗掲揚・国歌

斉唱について』という通知が出ている。校務支援パソコンに送

っている。『国歌斉唱にあったては式場内のすべての教職員は起

立して斉唱すること』という職務命令を出す。」「昨日の質問に

ついては、前提部分に調教教育とのことばもあり同意できない

ので、項目ごとの質問には答えず、全般的に思っていることを

伝える。生徒の学習内容については学習指導要領にも位置づけ

られており、●●中学校の教育課程の問題として教育課程検討

委員会等で検討し、具体化していきたい。」

223日(月)始業前、校長に「大阪市教委国旗・国歌通知に関わる学校長回

答(2.18)に対する再質問書」【資料5】を手渡したうえで、全

職員への机上配布。

職員朝礼の中で発言し、私から校長に対して再質問に対して回

答するよう要請する。

226日(木)臨時職員会議(卒業式の式次第について)

       主要議題の論議終了後、校長「35日(木)の常置委員会と3

10日(火)の教育課程検討委員会を入れかえる」と連絡。

35日(木)教育課程検討委員会

       「国旗・国歌については、事実を伝えることを大切にする。」「具

体化は3年生で。」

36日(金)18:3019:00 校長室(校長・教頭)

       校長「職務命令も出したが、混乱させたくないので、起立して

ほしい」(123教育長通知を私に手渡し)

私「職務命令で『君が代』起立・斉唱を強制するこの教育行政

のあり方が、教育破壊であるという指摘に対する見解表明がな

い。不当な職務命令には従えない。処分されれば、異議申し立

てをしたい。」

39日(月)職員朝礼

      (事前に教頭より123教育長通知を全職員に配布)

       校長「校務支援パソコンの回覧ではわかりにくいとの指摘があ

ったので、再度机上に配布させていただいた。今年の卒業式で

は新しい試みもあり、ぜひ成功させたい。混乱しないようにお

願いしたい。」

私「起立斉唱の職務命令を学校長が出したことは認識している

が、異議がある。こういうやりかたが教育を壊していると思う。

卒業生を祝う立場で出席している者が『君が代』の時起立しな

かったからといってそれが混乱だとは思わない。」

310日(火)卒業式練習

       最後の時間(56分)で、学年主任から「君が代」の歴史と卒

業式での扱いについての説明。学級に帰ってから、学級担任よ

り、「資料:卒業式・入学式の国旗・国歌について」(生徒配布

版)【資料6】を生徒配布。

17:1018:00 校長から私あての「起立・斉唱」職命令書を手

渡し。

312日(木)10:0012:00卒業式 12:0012:30学級活動

       14:2014:00 校長室(校長・生徒指導主事)

       卒業式の「君が代」斉唱時の不起立の確認

 

<職務命令に従わなかった理由>

 「国歌斉唱」を卒業式に位置づけ、生徒に歌うことを求めているのに、生徒は歌詞の意味の説明すら受けられないのはおかしいと考えていました。生徒たちに聞くと、出身●小学校のどこでも、卒業式で斉唱することになっている「君が代」の歌詞の意味について説明を受けていないということでした。今、ほとんどの学校で、卒業式に国歌「君が代」斉唱が位置づけられている理由や「君が代」の歌詞の意味について、斉唱を求められている児童・生徒自身に説明しないという非教育的かつ子どもの権利条約違反の現実があります。その原因は、「君が代」の歌詞の意味を「我が国の末永い繁栄と平和を祈念するもの」とする無理な意味づけであり、「君が代」の起立・斉唱と児童・生徒への「指導」を、教職員の思想・良心の自由を踏みにじって強制する2015.1.23教育長通知に象徴される権力的教育行政にあります。教職員に考えることを禁止し、命令に従うことだけを求めるこの教育行政のあり方が、「君が代」の歴史や歌詞の意味について子どもたちに事実すら伝えず、「国歌」はしっかり歌うものという刷り込みだけを行う「調教教育」につながっています。そして、その背景に、憲法違反の「国旗国歌条例」と「職員基本条例」があると考えます。「臣民」を戦争に動員する大きな一翼を担った天皇制賛美の「君が代」を起立・斉唱できないという思いとともに、教員の生徒に対する率先垂範行為として位置づけられている「君が代」起立・斉唱の職務命令に従うことは、「調教教育」の一端を担うことになると思い、従うことができませんでした。「国旗国歌条例」「職員基本条例」というパワハラ条例こそ違憲・違法であり、それに基づく職務命令に従う義務はないと考えます。

 

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