「万博学校参加反対」要請書

要 請 書

2024年5月9日

大阪府知事 吉村 洋文 さま

大阪府教育委員会 教育長:水野 達朗 さま

                       なかまユニオン・学校教職員支部

                               支部長 山田 光一

当組合は、これまで、大阪府・市が全学校の学校行事として児童・生徒を大阪万博に参加させる目的で予算化を進めていることに、強く反対する要請・質問書を提出してきました。

ところが3月28日、児童・生徒のバスの発着する駐車場予定地の南側、GW(グリーンワールド)と呼ばれる、お弁当広場や団体休憩所が予定されるエリアのトイレ設置工事で地下にたまったメタンガス?の爆発事故が発生。万博協会責任者も、死者・けが人が出なかったのは「奇跡的」と発言するほどのものでした。にもかかわらず、消防署等への通報が5時間後で、事故現場写真1枚のみ公表。4月19日に初めて開かれた記者会見では「工事業者がガス検知を怠ったのが原因」とし、対策は「ガス検知器で計る場所や頻度を増やす」ことだけです。

そもそもこの場所は有毒物質やメタンガスが発生する立ち入り禁止区域でした。下請け労働者はちょっとしたミスでも爆発が起こるかわからない危険な場所で働かされているのです。パビリオンの予定されている主会場は安全とされています。しかし産業廃棄物ではないにしても、埋め立てられた浚渫土砂からの有害物質やガス発生の危険に児童・生徒と教職員が晒されることになります。

炎天下での徒歩移動での低学年児童の熱中症等の可能性もある中で、給水設備もあるかどうか、救急車がすぐに来れるかどうかもわからない。さらに災害の際の避難場所・避難経路も、まだ明らかでなく危ぶまれることへの危惧もすでに提出した要請書でも述べているところです。

これ以外にも、当日の児童の安全確保に必要な措置のために予想される教職員の過重労働についても考慮されなければなりません。

しかし府教委は、学校・学年単位での参加のためには、5月末までに希望の日時・交通手段等の登録が必要とし、府内の学校に促しています。「参加は自由」としながらも、他の学校の動向や各市町村教委の対応によっては、とにかく登録し実質的に参加せざるを得ない状況も生じています。

その一方で、登録しても希望日時通りにはならず、また交通手段も未定なままで10月まで確定しないこともありうるとしています。そのうえ参加パビリオンは希望もできず(それどころか、そもそも国によっては建設されるかどうかもわからないまま)、参加日の直前まで当日の計画を立てることも困難な事態も考えられます。

学校での行事計画は、各学校とも教育活動の一環として事前に十分な検討のうえで決定されるべきものです。このような直前にならなければ、参加するパビリオンすら不明なままでは、各学校・学級の児童・生徒の実態を踏まえた綿密な計画を立てることも不可能になります。(そのうえに府教委は1年間通じた「万博学習」まで提示しています)

このような学校現場を困惑させ、教職員のさらなる過重労働を招き、児童生徒の安全性も保障できないような万博への参加強制には反対します。

また、①各学校や市教委においても、あたかも参加が前提とされている状況が多くみられる中で、府教委があらためて、参加か否かはあくまでも各学校での判断によることを通知徹底すること②「万博教育」についても同様に各学校での教育課程編成権に基づき判断されるべきこと③そして府教委として安全性が保障されない万博への学校参加は撤回することを要請します。

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