「抗議と要求書」

2021年6月8日

大阪市教育委員会 教育長 山本 晋次 様

なかまユニオン・大阪市学校教職員支部 支部長 笠松 正俊

前略。

大阪市立高校の府移管に当たっての教職員の継続任用について、組合から府教委(人事課)と大阪市教委(教職員人事担当)への電話での問い合わせの中で、府市の協議がまとまり、遅くても14日(月)までに市立高校の校長宛に通知を発出予定だということがわかりました。

このことに抗議し、提出済みの「要求書」についての団体交渉を、直ちに再開することを要求します。

以下、その理由です。

1、市教委が、組合への提案と説明を抜きに、「継続任用要求」に関する内容を、組合を無視して校長に発出しようとしたことは、不当労働行為です。

2、1月18日の市教委「提案」交渉の提案文書の「1 提案理由」で、市教委自身がこう書いています。「現時点においての移管に伴う教職員の勤務労働条件及び身分の取扱いについて提案する。」(下線は組合)「2 提案内容」では、こう書いています。「職種毎の取扱いは別表1とし、勤務労働条件については別表2としてまいりたい。」(下線は組合)市教委は、「現時点においての」「職種毎の身分の取り扱い」を、当然ですが公式に提案しました。

3、その後の組合からの団交の継続再開要求に対して、市教委(教職員給与厚生担当)は、「府教委との協議が進んでいないので、まだ新しく提案できる内容がない。協議が進めば、改めて詳しい内容を追加提案します。」と言い続けてきました。今回の経過はその解答を反故にするもので、不誠実で不当な団交対応です。

4、市教委は現在、「府教委の任用行為は管理運営事項で、団交事項ではない。」と説明を一変させていますが、1万歩譲って仮に市教委のその立場だとしても、「管理運営事項」と「勤務労働条件」の両方に係る内容について、決定と校長発出よりも前に、組合に説明することは、現時点での雇用(任用)者である大阪市教委の、法的義務です。

5、また組合への提案と説明が終わるまで、校長への発出は中止することを、念のための確認として要請します。

6、なお、大阪市教委が上記への対応を仮に拒否される場合は、労働3権の「団体交渉権」の侵害として、組合は法的な対応を含めて争わざるを得ないことを危惧し、付記します。

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