9.27コロナ在宅勤務不払い裁判第6回口頭弁論報告

2020年3月 東京は広く在宅勤務を実施

大阪市がそれをしなかった理由は?  「怠慢」指摘にどう反論?

9月27日(月)13:30から大阪地裁809号法廷でコロナ在宅勤務不払い裁判第6回口頭弁論が開かれました。今回も18席の傍聴席は満席、10人ほどの人に傍聴いただけませんでした。大法廷での口頭弁論開催要求は続けていますが、次回も809号法廷となります。

口頭弁論では、原告第4準備書面被告第3準備書面陳述しました。

原告第4準備書面は、2020年3月の段階で広く実施されていた東京の在宅勤務の実態を証拠をつけて記述、その判断をしなかった大阪市教委の「怠慢」「危機管理能力欠如」を指摘しました。また、事実経過についての被告第2準備書面の主張の間違いを指摘しました。

被告第3準備書面は、3つの論点(①働いたのだからその分の給料を払え、②認めていた「自宅での研修」を取り消したのは違法だ、③出勤命令はパワハラだ)にそれぞれ判断が必要なことを主張した原告第3準備書面に対する反論書面でした。しかし、たった2ページの被告第3準備書面は何の展開もなく、これは本当に反論なのかと疑わざるを得ないような結論だけのものでした。

次回第7回口頭弁論に向けては、裁判長が、被告弁護士に、原告第4準備書面に反論しますねと確認しました。2020年3月時点で、東京では広く在宅勤務が実施されていたのに大阪市はなぜそれをしなかったのか、なぜ、ヨーロッパから帰国した原告に在宅勤務を認めようとしなかったのか、裁判長も、原告の「怠慢」「危機管理能力欠如」の指摘に対して被告は答えるべきだと思ったのではないかと思います。東京の在宅勤務実態を主張する証拠を準備していただいた東京の仲間に感謝です。

報告集会では、藤原弁護士、櫻井弁護士から提出書面のポイントについて説明を受けた後、質疑、意見交流を行いました。被告第3準備書面を読んでも何を言っているのか理解できないという質問や論点は何になるのかなどの質問が出て、弁護士さんから答えてもらいました。「こちらの主張に対して被告がきちんと反論しないので、論点が何かわからないというのが現状。次回被告反論で、論点がはっきりしてくるのではないか。」ということでした。次回被告反論に注目したいと思います。

次回第7回口頭弁論は、12月20日(月)14:30 大阪地裁809号法廷

(引き続いて報告集会 弁護士会館510号室)です。

今後ともご支援よろしくお願いします。

<第6回口頭弁論関係書面>

 ★被告(大阪市)第3準備書面

https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/09/hikoku_dai3_junbishomen20210917.pdf

★原告(松田さん)第3準備書面の組み立てと内容

https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/09/kumitatetonaiyou_genkoku_dai3_junbishomen.pdf

★原告第4準備書面

https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/09/genkoku_dai4_junbishomen.pdf

★原告第4準備書面添付の時系列の表

https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/09/tenpunohyo_genkoku_dai4_junbishomen.pdf

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