(紹介)子どもといっしょに教育を考える会が「心の天気の強制はアカン!」チラシを発行

 「心の天気」入力強制を批判して、大阪市教委に要請を行ってきた「子どもといっしょに教育を考える会」が「心の天気の強制はアカン!」というチラシを作成しています。
 今年3月24日に行った大阪市教委との協議の議事録要旨が10月中旬、大阪市ホームページにアップされました。それを多くの学校関係者に見てもらえば、「心の天気」入力強制は止まるのではないか、子どもの権利を尊重した学校であってほしい、と願って作成されたものです。会からの要請、市教委の回答、協議の内容を広く紹介することを目的としています。

【大阪市ホームページ「団体との協議等の実施状況一覧」から】
◆子どもといっしょに教育を考える会
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/kyoiku/0000644926.html
★要望書
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/cmsfiles/contents/0000644/644926/youbo.pdf
★回答書
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/cmsfiles/contents/0000644/644926/kaito.pdf
★議事録(要旨)
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/cmsfiles/contents/0000644/644926/giziyousi.pdf

「心の天気」強制につながった大阪市教委の児童・生徒の端末使用率目標強制(☜大森不二雄大阪市特別顧問[2023年当時]の指示)

 大阪市立小・中学校の「心の天気」強制は、2024年度から特に顕著になります。2024年3月の大阪市教育振興基本計画目標の中間見直し・修正で、「授業日において児童生徒の8割以上が学習者用端末を活用した日数が、年間授業日の半数を超えた学校の割合を2026年3月までに75%にすること」が目標とされ、大阪市教委が各学校の「運営の計画」に必ずその目標を書き込むよう命じたことが原因です。

 教育行政の原則からするとありえないこんな命令がどんな経過で出されたのか、公開請求の結果、当時の大阪市特別顧問・大森不二雄氏の指示であることがわかりました。

2023年7月20日メール(大森特別顧問⇒松浦部長)


2023年7月24日大森特別顧問の意見を聞く会(大阪市教委事務局)
https://www.city.osaka.lg.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000630/630390/050724jigo.pdf

2023年8月3日メール(大森特別顧問⇒松浦部長)

 大森氏の8月3日のメールで市教委事務局に以下のように指示しています。

「全国との対比が視覚的にもわかるグラフも作成していただけないでしょうか?グラフに数字もちゃんと入れてください。)予想していましたが、やはり厳しい結果ですね。本市の端末活用には大きな課題があると言わざるを得ません。各教師・各校の創意工夫は、大いに奨励しつつも、それだけでは目に見える改善は望めません。学級担任次第ではなく、子どもたち一人ひとりにチャンスを公平にもたらす学習システムを、デフォルトで全市的に保障する必要があります。」

2022年3月策定の大阪市教育振興基本計画の中間見直しの日程は以下でした。
2023年6月27日 第9回教育委員会会議 見直しスケジュール
2023年7月18日 中間見直しについて(依頼)⇒締め切り8月7日
■2023年7月20日メール(大森特別顧問⇒松浦部長)
■2023年7月24日大森特別顧問の意見を聞く会(大阪市教委事務局)
■2023年8月3日メール(大森特別顧問⇒松浦部長)
2023年9月26日 第15回教育委員会会議 見直し素案について説明・審議
2023年11月21日 第18回教育委員会会議 見直し案について説明・審議
2023年12月26日 第1回総合教育会議 大森意見はAI活用・スマホ使用時間について
2024年1月16日 第1回教育委員会会議 市会提出予定案件(見直し案)
2024年3月末 大阪市会議決
2023年7月~8月の大森特別顧問の指示を受けて、市教委事務局(教育政策課)が、8月7日締め切りの目標修正原案に「授業日において児童生徒の8割以上が学習者用端末を活用した日数が、年間授業日の半数を超えた学校の割合を2026年3月までに75%にすること」を入れた
※学習者用端末使用についての論議(意見)は9月26日と11月21日の教育委員会会議でも12月26日総合教育会議でもなし。
市教委か学校に指示する内容(学校運営の指針)の変更についても、2024年2月13日第3回教育委員会会議に市教委事務局(教育政策課)が提案し、決定。内容的な論議なし。

この結果が、「心の天気」の入力強制につながり、教育を日々毀損していることについて、大阪市教育委員会には、深い反省と、教育行政のあり方についての根本的見直しを求めたい。

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