2022ZENKO第8(こどもと教育)分科会報告

子どもの声に学ぼう 教育評価の基準は子どもの笑顔だ!安部国葬反対特別決議も採択

フリースペースひまわり(大阪市)、たんぽぽ(横浜市)とともに開催

7月24日に開催したZENKO子どもと教育分科会(今年は第8分科会)は、私たち教職員な
かまユニオンと不登校の子どもたちの居場所・大阪市城東区のフリースペースひまわり、
横浜市のフリースペースたんぽぽとで実行委員会をつくって開催しています。今年の分科
会名称は「分断をこえ、ともに生きる教育をー子どもの声・現場の声に学ぶー」。子ども
たちの姿を通して、学校・教育のあり方を考えることができる貴重な場になっています。

事前アンケートに寄せられた子どもの声・学校の今

「子どもの声・現場の声に学ぶ」といことで、分科会討議に向けてアンケートを集めまし
た。そこに寄せられた声は、例えば…
…毎年毎年、学校から子どもへの、ルールがいっぱい。下校後に遊べるのはあらかじめお
約束してきたお友達とだけ!ひとり歩き禁止。目的や約束がない状態で出歩くのも禁止(
不審者対策)。ボール遊びは校区内全面禁止。駐車場や空き地など私有地には入るな。学
校に遊びに来るのも禁止!今月からようやく放課後も校庭で遊べるようになったけど、放
課後自転車で学校に遊びに来るのも禁止!学校内のプールの脇や、体育館の周りや、校舎
北側には行ってはいけません。 書いても書いてもキリがない。…これでは自宅内でゲーム
する以外、放課後に遊べる事が無いのが、小学生の生活ですね。…学校は規制や規律ばか
りを教えるので、自分の頭や心で判断する力を育てるのが非常に難しいのが日本の教育だ
と感じる毎日です。

グループ討議で交流

分科会運営としては、グループ討議での意見交流を中心におきました。学校・教育にかか
わってそれぞれがかかえる困難、分断・孤立の状況を共有し、それをこえる手がかりを見
つけ出そうとの趣旨です。はじめに、そのグループ討議の参考となる報告を受けました。
月桃の花歌舞団の青島みのりさんからは、学校を行きたくない場と感じた経験…みんな同
じ行動をもとめられ窮屈に感じたこと、学校に行っていないとき周りの目が自分にとって
一番しんどかったこと、ゆるさ・余裕・居場所こそ大切だと思うことなど…を、フリース
ぺースたんぽぽの一之瀬百樹さんからは、「不登校の子どもの居場所づくり支援と不登校
の子どもを持つ家庭への経済的支援」をもとめる横浜市長あて要望書や学校に行っていな
い子どもたちと学校に行っていなかったお兄さん・お姉さんがオンラインゲームで楽しく
あそぶあつまり「ゆるっとゲームくらぶ」の取り組みを話してもらいました。学校の現状
については、大阪市のステップアップ研修(指導改善研修)の実態をNさんから、数値目
標に縛られている教職員にとって大切な視点を元大阪市立小学校長久保敬さんから(映像
メッセージ)話してもらいました。
 グループ討議は、大阪会場3グループ、東京会場(会場の関係で)1グループ、ZOOM1
グループの合計5グループで行い、途中討議の全体化もはさみながら約1時間の意見交流を
行いました。

子どもたちの今を豊かに 子どもの笑顔を大切に

最後に、全体討議で、「(アンケートに引き続いて)子どもの声を聞く関係を継続し、広
げよう」「子どもの声を共有する場を作ろう」「子どもの今を豊かに 教育評価の基準は
子どもの笑顔」などを分科会決議として確認しました。また、安部国葬閣議決定反対の特
別決議も確認しました。アンケート協力者等への分科会報告とともに、この特別決議につ
いても伝え、子どもたちといっしょに考え合えればと思っています。
(なかまユニオン機関紙から 教職員支部 松田幹雄)

2022ZENKO第8分科会特別決議
2022ZENKO第8分科会チラシ
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