「万博悉皆学校参加撤回」要請書

以下を提出しました。

回答予定は、約1か月後(11月中旬)、先ず文書回答です。

——————————————————————————————————-

                 要 請 書

                                    2023年10月18日

大阪市長         横山 英幸 様

大阪市教育委員会 教育長 多田 勝哉 様

                   教職員なかまユニオン

                  代表 山田 光一 (本件連絡先 笠松 090-1914-0158)

前略。

私たちは、大阪の学校で働く教職員の労働組合です。

大阪府と大阪市がともに、全学校の学校行事として学校教職員が引率して、児童・生徒を大阪万博に参加させる目的で予算化を進めていることに、強く反対し、中止・撤回を要請します。

  • 要請内容
  • 1、学校が引率する児童・生徒の万博参加の、全学校への強要を絶対に行わないこと。
  • 2、全学校の悉皆参加のための経費の予算化を、撤回すること。 [市長への要請]
  • 要請理由
  • 1、社会見学などの学校行事を含む各学校の教育課程は、子どもの実態を踏まえて、各学校で教職  員が子どもの声も受けて相談して決めるものであり、それを蔑ろにして首長が一律に予算化し、教育委員会が各学校に実施を強要することは、「地方教育行政法」第21条(教育委員会の職務権限)から考えて、あってはなりません。
  • 2、開催予定まで一年半になって参加国もほとんど決まっていない大阪万博はすでに破綻してい て、行政の「危機管理」の判断としては直ちに中止すべきです。国内外を含めて来場が見込めず、前売券がほとんど売れそうにない中で、その「穴埋め動員」をするための子どもの参加に税金を投入する愚策は、子どもの人権の軽視と言えます。
  • 3、万博とカジノIRの会場予定地の夢洲は産業廃棄物の処分場であり、人体の健康への有害物質が 多量に埋め立てられています。特に駐車場予定地には、強い毒性のために処分方法が法律で規制されているPCB廃棄物が集積されていて、薄い表土を被せただけで整地する危険性が、科学者から厳しく指摘・批判されています。この事実を知らせることすらせずに、子どもたちを引率してそこに参加させることは、公教育としてはしてはならないことです。
  • 4、加えて、もし強行実施されれば、来年も異常気象で長期間の猛暑が予想されるので、炎天下で の移動や待機等、上記の③の問題とともに子どもの健康と、教職員の勤務労働条件への重大な負荷が危惧されます。

                                         以上です。

タイトルとURLをコピーしました