市民団体D-TaCは、2026年3月卒業式に向けて、昨年11月14日付で大阪市教育委員会に対して、
『子どもの権利条約に沿った「君が代」指導と卒業式の改善を求める要請書』
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/cmsfiles/contents/0000668/668142/youbousyo.pdf
を提出し、12月8日付で『回答』
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/cmsfiles/contents/0000668/668142/kaitou.pdf
を受け、2月19日に、その回答にかかわる協議を予定しています。
◆2月19日(木)15:30~17:30 大阪市役所地下1階第1共通会議室
1月26日に、『協議に向けた事前質問書』を提出しました。
D-TaCは、協議において、卒業式にかかわっては、「日の丸」壇上正面掲揚には根拠がないとこと、卒業式実施にあたっては子どもの権利条約が考慮されるべきこと、卒業式は、児童・生徒の意見を聞きながら学校が創造的につくる行事であるべきことを確認したいとのことです。また、「君が代」指導にかかわっては、子どもの権利条約から要請される、子どもたちに「君が代」の意味・扱いの変化の歴史などの事実を伝えるべきこと、「日の丸」「君が代」に対する態度については子どもたちに任せるべきこと、結果として子どもたちがとった態度によって教職員の責任は問われないことを確認したいとのことです。
以下、事前質問書を紹介します。
2026年2月19日「協議」に向けた事前質問
2026年1月26日
大阪市教育委員会
教育長 多田 勝哉 様
Democracy for Teachers and Children
~「君が代」調教やめて~(略称 D-TaC)
この件の担当 世話人 松田幹雄
2026年2月19日「協議」に向けた事前質問
(2025年11月14日付『子どもの権利条約に沿った「君が代」指導と卒業式の改善を求める要請書』への回答に対する質問)
私たちが11月14日に提出した『子どもの権利条約に沿った「君が代」指導と卒業式の改善を求める要請書』に対して、12月8日付で回答をいただきました。しかし、「君が代」指導と卒業式のあり方に関する4つの質問、2つの要請に対する回答は、「学習指導要領に則り、各校において適切に指導されるものと認識」「学習指導要領の趣旨を踏まえ…適切に実施するよう通知」というもので、質問・要請にまったく答えないものでした。なぜ、大阪市教育委員会が質問に具体的に答えようとしないのか、理解できません。再回答を要請します。何らかの事情があってこれ以上答えられないということなら、せっかくの協議の意味がなくなります。そうしないために、協議に向けて、答えらえるはずだと思う質問を提出します。2月19日の協議当日は、この質問に答えてもらうことから始めて、意味ある協議にしたいと考えていますので。よろしくお願いします。
【協議にあたっての事前質問】
(1)「君が代」指導について
① 歌の指導にあたっては、歌詞の意味や歌の背景等について説明し、その歌の理解を深めることが望ましいと考えますが、大阪市教育委員会の見解はどうですか。
② 「君が代」の指導においては、古歌の元歌から国歌とされている現在までの「君が代」の歴史を説明して理解を深めることが望ましいと考えますが、大阪市教育委員会の見解はどうですか。
③ 「君が代」の歴史等の事実を伝えたことで、結果として、児童・生徒の何人かが、「国旗・国歌を尊重する態度」を示さなかったような場合、大阪市教育委員会としては、その指導は学習指導要領違反だという見解ですか。
④ 大阪市教育委員会として、国歌「君が代」指導についての指導資料を一切つくらず、一切の教職員研修を行っていない理由を教えてください。
(2)卒業式のあり方について
① 各校園長にあてて2020年2月3日付で大阪市教育長が発出した「卒業式及び入学式における国旗掲揚・国歌斉唱について(通知)」には、『これまでも「音楽の授業等における国歌斉唱の指導を進める」「卒業式及び入学式においては、ピアノまたは吹奏楽による伴奏で、しっかりと国歌が斉唱できるよう指導する」「式典においては、壇上正面に国旗を掲揚するなど、国旗を尊重する態度を育てる」等について、各校園に通知してきたところであり』とあります。「壇上正面に国旗を掲揚する」ことを指示したのは、いつ発出したどんな通知ですか。
② ①の通知は、どんな文書のどの部分を根拠として発出したのですか。
③ 卒業式のあり方についての質問1への回答の中に、『当時の学習指導要領の「特別活動」において、「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。」と示され、「国際化の進展に伴い、日本人としての自覚を養い、国を愛する心を育てるとともに、児童生徒が将来、国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長していくためには、国旗及び国歌に対して一層正しい認識をもたせ、それらを尊重する態度を育てることは重要なことである。」と示されておりました。』とあります。しかし、「国際化の進展に伴い、日本人としての自覚を養い~」は、学習指導要領にはなく、学習指導要領解説の文言です。しかし、学習指導要領の文言としか読めないようなこの回答には問題があると考えます。見解を求めます。
④ 私たちは、要請書において、『この壇上正面に貼りだされた「日の丸」に向かって「君が代」を斉唱するという卒業式の儀礼は、1930年代後半以降、戦争への総力動員のために新たに「創られた儀礼(回答では「儀式」と間違った記載になっています)」であることが史実から明らかになっています。』と指摘しました。この指摘に対する見解を求めます。
⑤ 私たちは、④の指摘にかかわって、「史実を調査すべきではありませんか。」と質問しました。これに対する回答は「学習指導要領の趣旨を踏まえ、国旗の掲揚、国歌の斉唱を適切に実施するよう通知」というものでしたが、この「適切に実施」の中には、「日の丸」壇上正面掲揚を含みますか。
⑥ 大阪市教育委員会は、卒業式実施にあたって、「子どもの権利条約」は考慮されるべき国際条約であると考えていますか。
⑦ 私たちは、子どもの意見表明権(第12条)から子どもの最善の利益(第3条)をめざす子どもの権利条約からすると、卒業式に対する文科省や市教委の縛りは極力少なくして、卒業式を、児童・生徒の意見を聞きながら、学校が創造的につくる行事にすべきだと考えます。大阪市教育委員会はどう考えますか。
以上です。
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