2月14日(月)10:30大阪地裁808号法廷(弁護士会館1107号室で報告集会)
国際人権自由権規約・子どもの権利条約について攻勢的な追加主張をします
1月24日に被告(大阪市)第4準備書面が届き、2月1日、こちらから原告第5準備書面を提出しました。
前回2021年11月29日の第5回口頭弁論では、裁判長が、被告(大阪市)に「裁判所には、改めて、被告に対して原告の自由権規約・子どもの権利条約にかかる主張に対する応答をするよう釈明されたい」とするこちらの求釈明要求に答えるよう求めました。
被告代理人弁護士は「必要がありますか」と少し抵抗しましたが、裁判長が「そう判断している」と言ったことで、求釈明に答えることになったという経過がありました。
今回提出された被告第4準備書面は、冒頭で、「自由権規約に関する原告の求釈明に回答する必要性は全くないものと思料するが、念のため以下の通り補足する。以下は原告第1準備書面27~36頁に対する反論である。」と述べています。具体的には、自由権規約2条については、東京高判令和2年10月23日(乙26 18頁)を、自由権規約18条については、東京地判平成29年9月15日(乙27 47頁、48頁)を、自由権規約第19条と自由権規約委員会による勧告については、大阪地判平成30年3月26日(乙28 31頁)を証拠とした反論をしています。
※被告第4準備書面
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/hikokudai4junbishomen20220124.pdf
※原告第1準備書面
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/04/syomen20210416.pdf
※乙26 18頁
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/otsu26_tokyokouhanr2.10.23.pdf
※乙27 47頁
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/otsu27_tokyokouhanh29.9.15p47.pdf
※乙27 48頁
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/otsu27_tokyochihanh29.9.15p48.pdf
※乙28 31頁
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/otsu28_osakachihanh30.3.26.pdf
私(原告)の第5準備書面は、被告第3準備書面に対する反論と子どもの権利条約についての追加主張です。日本大学小野雅章教授の意見書『松田幹雄さんの「君が代」不起立戒告処分取消裁判への意見書-卒業式・入学式の天皇制教化「装置」への転換過程の考察から-』は甲46号証として提出し、関連主張は次の第6準備書面で行う予定です。(証拠説明書甲35~甲46)
※原告第5準備書面
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/genkokudai5junbishomen20220201.pdf
※被告第3準備書面
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/11/hikokudai3junbisyomen20211119.pdf
※小野雅章教授意見書
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/ikensho_ono.pdf
※証拠説明書甲35~甲46
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2022/02/shokosetsumeisho20220201_kou35-46.pdf
被告(大阪市)の第3準備書面は、「原告の第3準備書面に対する被告の反論を目的とする」とし、子どもの権利条約についてはまったくふれず、自由権規約については、憲法違反かどうかの判断だけで足りるとするものでした。それに対して、原告第5準備書面でしっかり反論しています。特に、「自由権規約については、憲法違反かどうかの判断だけで足りる」とする主張について徹底批判しています。加えて、子どもの権利の観点から、「君が代」強制、現状の卒・入学式のあり方が、子どもの権利条約に抵触していることについて詳述しています。国際人権自由権規約・子どもの権利条約について攻勢的な追加主張を行っているのです。この書面作成にあたっては、「君が代」強制と闘っておられる東京の方々、子どもの権利条約を日本社会に根付かせる努力されておられる方々から多くの助力をいただきました。小野雅章先生の意見書も「日の丸・君が代」強制と闘うものにとっての共通の財産だと思います。第6回口頭弁論は「君が代」調教NO!処分取消裁判にとって大きな節目になる期日だと感じています。
裁判傍聴と報告集会への参加、よろしくお願いします。