昨年12月1日の教育こども委員会では、教職員なかまユニオンの久保校長文書訓告取消要請・協議にかかわってきたメンバーが提出した陳情書に関して重要な審議が行われました。この度、公文書公開請求によって、久保敬校長自身が大阪市教育委員会に対して「令和3年8月20日付『文書訓告』の取り消しを求めます」という表題の要望書を提出されていることが明らかになったことを踏まえて、2月7日、同メンバーが、『大阪市立小学校校長「提言」にかかる文書訓告取消、及び、大森不二雄大阪市特別顧問の不適切発言取消を求める陳情書』を大阪市会議長あてに提出しました。以下、紹介します。
大阪市会議長様
大阪市立小学校校長「提言」にかかる文書訓告取消、及び、大森不二雄大阪市特別顧問の不適切発言取消を求める陳情書
＜陳情趣旨＞
私が提出した『大阪市立小学校校長の「提言」にかかわる文書訓告取消の検討を求める陳情書』は、昨年12月1日の教育こども委員会で審議され、継続審査となりました。しかしながら委員会質疑を通して、「文書訓告の理由とされた信用失墜行為については一般的な基準は立てがたく、健全な社会通念にもとづいて個別に判断しており、この件については教育委員会が判断したこと」「文書訓告は、行政処分ではないものの懲戒処分に準じて取り扱うべきもので、事実認定に重大な誤認があるなど、当該処分に一定の瑕疵がある場合に限って取り消し得ること」等が明らかになりました。また、審議の中では、文書訓告を公表したホームページの意見欄に寄せられた180通の意見や7月7日付で教育長宛てに提出された大阪市立中学校校長の「提言」と添付された様々な立場の255人の意見書、さらに、公開請求で明らかになった久保敬校長の顛末書の内容などを根拠として、「提言」提出が信用失墜行為なのではなく、それを文書訓告にすることが信用失墜にあたるのではないか等の指摘もありました。この度、公文書公開請求によって、久保敬校長自身が、教育委員会にあてて、「令和3年8月20日付『文書訓告』の取り消しを求めます」という表題の要望書を出されていることが分かりました。内容に重大な事実誤認があるとして「文書訓告」の取り消しを求めるものです。要望書の中には「文書訓告」の内容に対する数点の質問もあります。大阪市教育委員会がこの要望書にどう対処するかは、私たち（保護者・市民・教職員など）にとって大きな関心事です。「提言」をきっかけとして噴出した不信・批判を教育委員会が本当に受け止めているかどうかの試金石だからです。市会として、「教育委員会が久保校長要望書に真摯に対応し、文書訓告を取り消すべき」という立場を確認いただくことが、大阪市教育の将来にとってたいへん重要であると考えての陳情です。
この久保校長「提言」にかかわって見過ごしてはいけない問題があります。2021年6月29日の総合教育会議の場での大森不二雄大阪市特別顧問の発言です。12月1日の教育こども委員会の質疑において、教育政策課長は「大森不二雄特別顧問につきましては、市長の特別顧問として市長の指示により本会議に出席し、意見、提案を行っているものでございます」と述べています。このような立場にある大森特別顧問の「このような子どもたちの未来に対する責任を自覚していないかのような意見、あるいは、保護者や市民の皆様に対する説明責任を放棄するかのような考え方が、学校の責任者から語られる現実は、まったくもって信じがたいことであります」等の発言は、久保校長「提言」の趣旨を歪曲した上で、事実に基づかない非難を行ったものであり、大阪市と大阪市教育委員会の信用を失墜させるものと言えます。取り消されなければなりません。
以上の理由により、以下を陳情いたします。
＜陳情項目＞
１．大阪市教育委員会に対して、2022年1月24日付「令和3年8月20日付『文書訓告』の取り消しを求めます」と題する木川南小学校久保敬校長の要望書にきちんと対応するよう求めること、また、「文書訓告」を取り消すよう求めること
２．久保敬校長「提言」について、2021年6月29日の総合教育会議の場で、事実に基づかない非難を行った大森不二雄大阪市特別顧に対してその発言の取り消しと謝罪を求めること
2022年2月7日
陳情者
大阪府●●市●●●町●●-●
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大阪市会教育こども委員会での陳情審査（予定）は、2月18日（金）13:00～です。久保敬校長の「令和3年8月20日付『文書訓告』の取り消しを求めます」という表題の要望書は、以下のブログに掲載されています。
