要 求 と 質 問 書
2022年3月9日
大阪市教育委員会
教育長 山本 晋次 様
なかまユニオン・大阪市学校教職員支部
支部長 笠松 正俊
前略
◎◎◎◎主務教諭(◎◎小学校在籍)は、なかまユニオン・大阪市学校教職員支部の組合員であることを通知します。
◎◎組合員は本人の納得のないままにステップアップ研修の対象になり、大阪市教育センター(弁天町)への出勤を続けている途中で精神的疾患になり、病気休職に入りました。
今回、休職期限の翌日3月22日(火) からの 「職場」(研修)復帰を希望し、主治医の「現時点で就業可能」の診断書(3月1日付)を既に提出しています。(添付資料参照)
3月18日に予定の健康審査会で復職が決定されて以降の、順調な復職支援とそのための当面の復帰「職場」である教育センター(ステップアップ研修)での、パワーハラスメントの事前防止を含めた労働安全衛生環境の整備・確保について、以下の要求と質問を提出します。
休職期限が切れる前の3月18日中の交渉と回答を要請します。
○要求
1、◎◎組合員の今回の発病は、◎◎小学校での勤務中ではなく、ステップアップ研修に入って約半年が経過した後でした。
発病に至った諸要因の中で、ステップアップ研修自体の中にあった要因については、教育委員会に復帰にあたっての労働安全衛生環境を改善する責務があるので、改善に努めること。
2、そのために、以下のことを実施すること。
①作文等の課題を与えて結果に対するダメ出しをするだけのようなこれまでの「指導」ではなく、指導力向上のための知識がきちんと与えられ、理解が深められるような研修内容にすること。
②在籍校(◎◎小学校)において児童及び教職員と関わる機会、時間を多くとること。(休職前は10日しかとられなかった)
③指導員による人格否定的な発言や、退職勧奨等のパワーハラスメントになる言動は絶対にせず、在籍校への復帰を支援すること。
3、「復職に向けての手引き」書では、「復職後のフォローアップ」として「復職トレーニングを実施し復職した場合、復職後1、3、6か月後に復職支援相談員が訪問支援いたします。」と規定している。
◎◎組合員は、ステップアップ研修の「職場」自体がそもそも望んだものではないので、 復職トレーニングは希望していない。
しかし、休職からの、ステップアップ研修という精神的に負荷のかかる場への復帰事例は大阪市教育委員会としてもおそらく初めてなので、復帰後の再発を防止するために、「復職トレーニングを実施し復職した場合」と同様の「復職後のフォローアップ」を実施すること。
○質問
1、「復職支援事業の手引き(校園長向け)」を、校長に代わって復帰の現場の大阪市教育センターで実行する担当責任管理職の職名・名前は誰ですか。
○添付と付記
・「主治医診断書(就業上の配慮に関する意見書)」 (ただし、「投薬内容」欄のみ組合がスミヌリ)
※ 「症状の再燃・再発防止のために必要な注意事項」欄は、以下の意見内容です。
『研修復帰後は、日々の出来事、心身の状態を主治医始め家族、支援者らと共有して一人で抱え込まないよう助言すると共に、本人の努力を肯定的に評価し、意欲を高められるよう配慮を求める。』
※ なお、その前に記載の「経過及び自覚症状」欄は、以下の記載内容です。
『令和2[組合注・2020]年4月1日から令和3[2021]年2月24日まで研修に参加していたが、不安、憂うつ感が高まり休養を要していた。
定期的な通院と服薬、家族や支援者からの励ましを受け、体調が回復してきた。
服薬量も減らすことができた。』
以上です。
———-
[組合注・ 添付文書は略]