2021年6月29日、次期「教育振興基本計画」について話し合う大阪市総合教育会議が開かれました。
この場で、子どもも教職員も徹底的に競わせる大阪市の教育制度・政策を主導してきた大森不二雄特別顧問が、久保校長提言を批判して、次期「教育振興基本計画」のポイントについて発言しました。
(大阪市ホームページに載った6.29大阪市総合教育会議結果=提出資料と会議映像2:05:51こちら)
久保校長提言批判の大森発言は、以下のユーチューブ映像の1:06:40~1:12:40
大森氏は、徹底して競争をあおり、教職員を締め付けてきたことで、暴力行為が減り(学習環境が改善し)、テストの成績が上がったことを成果だといいます。しかし、どんどん増える不登校についてはその原因は掘り下げません。対策は、早期発見(監視の強化)とICT活用による学習保障だと…。教職員のなり手がなく人材不足が誰の目にも明らかになっているのに、これまでの締め付け政策の評価、自らの責任については一切ふれません。そして、説明責任を果たすために数値で教育評価をすることが大切で、今求められているのは、「校長の方針の下で、先生方、教師が一丸となって、子どもたちに高い期待をかけ続けること」だと言っています。
久保校長の提言、現場の先生方の危機感を一顧だにしない次期「教育振興基本計画」策定をこのまま許していいのでしょうか。
私たちは、今、大森発言と久保校長提言を読み比べて、自分の意見を表明すべき時だと思います。「誰もが楽しく通える学校」…大切にする価値・目標をもう一度そこに据えなおすべきではないでしょうか。
大森不二雄大阪市特別顧問の発言
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/07/omori20210629.pdf
木川南小学校久保敬校長の提言
https://democracyforteachers.files.wordpress.com/2021/07/kubo202105017.pdf