大阪市立学校の校長・教職員のみなさま卒業式の主役は卒業生です「卒業証書授与式」のことばを使わないでください
2025年 2月 21日
Deinocracy fbr・Tcachers and Children
~「君が代」調教やめて~(略称 D―TaC)
私たちは、「君が代」強制は子どもの権利条約違反だと訴えている市民団体です。
この度のお願いは、卒業式のあり方を見直してほしいというものです。
卒業式は、卒業生が、仲間と過ごした学校生活を振り返り、明日に向かって前に進む力を
得る場、前に進む糧となるものであってほしいと願っています。卒業式の主役は、当たり前
のことですが、卒業生であるべきです。ところが、この卒業式を「卒業証書授与式」と称す
る学校があります。「卒業証書授与式」という呼び方は、式の主体を国、学校、校長とする
ものであり、卒業生を主役とすべき卒業式の名称としてふさわしくありません。現在の公文
書には「卒業式|しか記載がなく、「卒業証書授与式」は戦前の呼び方です。 しかも、敗戦
前には、すでに、「卒業式|に変更されていたので、戦前からの継続というわけでもありま
せん。どう考えても根拠のない「卒業証書授与式」のことばを使っている学校があれば、た
だちに、「卒業式」に改めるべきです。
私たちは、12月 4日付で大阪市教育委員会に『卒業式を「卒業証書授与式」と呼んでい
る学校があるかどうかについて調査し、戦前の名称である「卒業証書受与式」は使うべきで
ないと指導してください。』という要請書を提出し、1月 20日 に回答を得ました。その要請
書と回答は大阪市ホームベージにアップされています。
大阪市:D-TaC ~「君が代」調教やめて~
私たちは、2月 19日、大阪市教育委員会と協議の場を持ち、回答についての説明を受け
ました。
市教委は、
1.現在の公文書にあるのは「卒業式」だけで、「卒業証書授与式」のことばはないこと
2.「卒業証書授与式」は戦前(明治、大正期)の呼び方であったこと
を認め、卒業式は卒業生が主役である姿が望ましいという見解を明らかにしましたが、式の
名称自身は各学校が決めるものと回答しました。しかし、同時に、私たちが「卒業証書授与
式」の名称を使う学校に対してその理由の説明を求めれば、その学校には説明責任があるこ
とも認めています。
私たちは、この要請を機に、すべての学校で、卒業生が主人公であるべき卒業式のあり方
について改めて検討し、改善していただきたいと希望しています。「卒業証書授与式」の名
称を使われていた学校には「卒業式」への名称変更をお願いいたします。
(D-TaCブログから)2月19日 『卒業式と「君が代」指導にかかわる要請』についての協議報告
私たちD-TaCは、2月19日、大阪市教育委員会と『卒業式と「君が代」指導にかかわる要請』についての協議を行いました。
12月4日要請書提出、1月20日回答、2月3日協議に向けた事前質問提出という経過を経て行った協議でした。
◆日時:2025年2月19日(水)10:00~12:00
◆場所:大阪市役所地下1階第1共通会議室
◆出席者:(市教委)指導部初等中学校教育担当初等中学校教育グループ 総括指導主事/総務部総務課連絡調整グループ 係長・係員(協議担当)
(D-TaC)共同代表他7人
協議では、「卒業証書授与式」という呼び方について、『現在の公式文書の中には「卒業式」しかなく、「卒業証書授与式」ということばはないこと、「卒業証書授与式」ということばは戦前には使われていたこと、という2つに事実は最低限確認できる、「卒業式のあり方としては、卒業生が主人公であるべき」というのは教育委員会も含めての共通認識だ』と確認しました。⇒2025.2.19協議報告
以上の経過を踏まえて、2025年2月21日、大阪市立小・中学校全校に要請メールを送ったのです。今回の私たちの提起は主に卒業式の呼び方についてのものですが、これを契機に、すべての学校で、卒業生が主人公の卒業式に向けた卒業式のあり方論議が起きることを期待しています。
※12月4日要請書
yosei20241204.pdf
※1月20日回答
kaito20240120.pdf
※2月3日協議に向けた事前質問
jizenshitsumon20250203.pdf
※2025.2.19協議報告
20250219kyogi.pdf