「大阪市教育振興基本計画」についての教職員の意見募集に関する 要請書

2022年7月19日

大阪市教育委員会
   教育長 多田 勝哉 様

なかまユニオン・大阪市学校教職員支部
                               支部長 笠松 正俊

前略。
 大阪市教委は今年の4月1日付で「教育政策の更なる充実を図るための教職員からの意見・提案の募集等について(通知)」(教委校第4号)を出しました。今年度から4年間の「大阪市教育振興基本計画」について、「教育政策の更なる充実を図るための教職員からの意見・提案の募集(学校現場の声を聞く仕組み)について」「全ての教職員を対象とし」「教育の改善・改革、業務改善等に向けた教育行政への意見・提案」を募集するとしています。
 私たちはこのことに賛成します。組合としても、組合の内外の教職員に意見の提出をよびかけています。しかし残念ながら、勤務時間外労働続きの超多忙・過労な勤務実態を始めとする多くの困難の中で、教職員は「教育振興基本計画」を読む時間すら持てない現状です。1回目〆切(7月20日)では提出はまだ少ないのではと危惧します。
夏季休業中は多少とも提出しやすい勤務条件なので、2回目〆切(12月24日)に向けて、以下4点の改善を至急に検討・実施されることを要請し、対策の説明を求めます。

1、言うまでもなく、「教育振興基本計画」や各学校目標への批判的な意見・提案や、学校現場の具体的な困難点を意見提出する事は、「教育政策の更なる充実を図るため」(4/1市教委通知)に非常に重要です。しかし現実には、「教育振興基本計画」の内容を批判する意見や、学校目標と違う意見を出した場合に、校長等からの「低い人事評価」や「パワーハラスメント」等が危惧されるのが、残念ながら大阪市の学校の現状です。
より多くの教職員の意見を集めるために、学校名と名前を匿名にしても、現職の教職員だ
という確認だけで意見を提出できる、別のルートの制度化を追加してください。

2、出された意見については悉皆的にまとめて、教育委員会会議に討議資料として提出してください。

3、学校現場の教育活動に直接関係している、教職員団体からの意見書も積極的に募集し、出された意見は教職員個人の意見と同様に扱ってください。

4、この案件が討議される教育委員会議は、必ず公開にしてください。

以上です。

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