2020年3月24日
大阪市教育委員会
教育長 山本 晋次 様
おおさかユニオンネットワーク
教職員なかまユニオン
前略。
公設置民営の大阪市立水都国際中・高校に、大阪市財政(税金)が投入されている中で、雇用形態・給料等労働条件・労務管理がどう行われているか、決してブラックではない適法な学校運営(法人運営)ができているかは市民の大きな関心事で、検証・指導の責任は学校設置者の大阪市にある。
2019年4月開校時の状況について、私たちは6月27日に市民団体協議を持った。その場で市教委は、
「決算の状況で・・・例えば、設備費を抑えて人件費に充てているのか。もしくは人件費を抑えて設備面に充てているのかとか。一定そういった、決算として報告を上げていただくような流れにはなっております。」
と回答している。
財務面以外の課題を含めて、昨年度の私たちとの協議経過を踏まえて、以下の要請と質問をします。説明と協議の場を持つ前に、文書回答と合わせて、下記の1と3の情報提供を求めます。
1、 開校初年度の2019年度末での、学校法人大阪YMCAから市教委に提出された、決算報告を含むすべての報告文書を、情報提供すること。
2、 委託料総額の内の人件費に支出した分について、職種の別、常勤・非常勤の別、非常勤については各教職員の契約労働時間、を明らかにした上で、適法な給料支払いが行われているか、学校法人内の他校や、YMCAの他の財団法人・社会福祉法人に流用されていないか、を検証すること。
3、 市教委の文書回答中の「法人は、・・・大阪市職員基本条例・・・に定める懲戒処分に準じた措置を講じなければならない」に関して、追加回答文書では「学校法人YMCAに確認しましたが、現在、水都国際中学校高等学校用の規定の作成を行っております。」としていた。現在は作成済みのはずの同規定(就業規則?)を市教委が取得し、情報提供すること。
4、 2019年度卒業式での国歌「君が代」斉唱に関して、今年度の教育長通知は校長によりどう扱われたのか。また、ネイティブの英語教員にも斉唱を求めたのか。もし求めた場合、校長は「君が代」の歌詞の英語訳を示して事前に説明したか。
以上です。