抗議と、団体交渉申入書

2015年4月12日

大阪市教育委員会

教育委員長 大森 不二雄 様

なかまユニオン・大阪市学校教職員支部

支部長 笠松 正俊

前略。2015(H27)年3月27日付の教育長から各校園長宛の通知文書(教委校(全)第81号)「入学式における国旗掲揚・国歌斉唱について」の中に次の一文が記載されている。

「平成27年3月12日に行われた中学校の卒業式において、一部の教員が国歌斉唱時に起立しないという条例の規定にそぐわない不適切な事態が発生した。」

本組合の組合員の、A中学校Bさんは、卒業式の国歌斉唱時に起立せず、校長の職務命令で、市教委からの事情聴取を受けた。現時点で人事監察委員会の開催状況は不明で、教育委員会会議を経た結論(処分か否か)は、教育委員会として未決定です。

Bさんは事情聴取が弁明の場でもあることを事前に確認の上でそれに応じ、その以前と以後も含めて現在まで、卒業式に向けた「起立・斉唱」の市教委通知と、校長の職務命令そのものが違法であり、自分の不起立の行為には教育公務員としての違法性は全くないと、市教委に「上申書」を出して訴え、処分は出さないように争っている。

教育委員会会議の議決が未決定の現時点で、自らの行為の「違法性はない!」と訴えているBさんの不起立を、3月27日付「通知」という公文書上で、「不適切な事態」と一方的に断定して記載することは、市教委(教育長)によるBさんへのパワーハラスメント行為であり、組合は抗議します。

その上で組合は以下の2点を要求し、「労働安全衛生法」遵守義務にかかわる勤務労働条件事項として、団体交渉を申し入れ、4月14日(火)中の回答・連絡を求めます。

  1. 3月27日付「通知」文から上記の部分を削除修正し、各校園長に通知すること。
  2. Bさんに謝罪すること。

 

 以上

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