—–「遠足引率での労働災害(公務災害)防止対策要求」 大阪市教育委員会 団体交渉の報告—–
3月にガス爆発事故
3月に万博工事中の夢洲で、地中から漏れ出ているメタンガスの爆発事故が起こった。作業員に大けがはなかったが、トイレ工事中の現場は大きく破損した。万博協会は直ぐには消防に通報せず、報道発表も抑えられていた。
協会のその後の対策は、メタンガス等を測って、基準値を越えたら作業を止めるのみ。しかも、会場全体の中の爆発事故現場区域のみでの「対策」だけだ。
一酸化炭素は、測定不能の「over」を連日検出!
しかし、地中は産業廃棄物処分場だった「夢洲」は、万博会場全域からメタンガス以外も様々な有毒ガスが発生し続けている。
特に協会HPの隅に掲載されている一酸化炭素( CO )の検査結果は、法令の安全基準値越えが連続している。しかも検査機器上限の500ppmを越えて測定できない「over」という連日の測定結果を放置している現状だ。 [→ 裏面参照(8月の測定値)[着色は基準値越え]
子どもの安全・安心は、教職員の労災防止と一体だ
組合は、子どもの安全のために、遠足での参加自体に反対してきた。しかし仮に強行された場合、
教職員は校長から引率業務を指示される形で万博会場で働くことになる。管理職と教育委員会に
は、予想される労働災害(公務災害)の可能性を事前に防止する措置を取る責任が、「労働安全衛
生法」で規定されています。組合は府教委と大阪市教委に「労災防止」要求書を提出し、大阪市教
委とは11月5日に団体交渉を行いました。
「CO等の現状は問題。」 「府教委に対策を聞いていく。」の実行を!
市教委は、「現状は問題だが、開幕までには万博協会が安全対策をすると思う。」(主旨)という無責任な回答。しかし万博協会は、「over」結果の現状自体をマスコミや市民に隠そうとし続け、何の対策も講じていない!
現状に未解決の安全問題があると市教委が認めているのだから、各学校への応募紹介(推進)事務は直ちに全てストップして、府教委を通じて万博協会に対策を要求すべきだ! と組合は要求しました。市教委(指導部と教務部「公務災害」担当)は、「府教委に対して、今後の対策を聞いていく」ことは確認しました。
2024 11/21
教職員なかまユニオン
※関連情報
◆夢洲カジノを止める大阪府民の会 夢洲危ない!情報
新情報を更新中!「夢洲 危ない!情報」 | 夢洲カジノを止める大阪府民の会
◆万博協会 お知らせ
会場内のガス濃度測定結果(2024年7・8月度)の公表について | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
★ガス濃度測定結果(建物内)(8月度)[表 1~11]
20241017_04_07r.pdf
★ガス濃度測定結果(ガス抜き管)(24年7~8月)
20241017_04_09.pdf